
「Steam LinkでPCには接続できるのに、テレビやスマホ側の画面が真っ黒になってしまう」
「ゲームの音だけは聞こえるのに、映像がまったく表示されない」
「ホストPCを見るとゲーム自体は普通に動いているので、どこに原因があるのか分からない」
Steam LinkやSteam Remote Playでは、このようにゲームを実行しているPCでは正常なのに、受信側だけ黒画面になることがあります。
この症状では、ゲーム本体だけでなく、映像をキャプチャして受信端末へ送信するまでの処理も確認する必要があります。
特に「音は出ているのに映像だけ真っ黒」という場合は、RivaTuner Statisticsなどの常駐ソフトや、Steam Remote Playのエンコード処理が関係している可能性があります。
なお、ホストPC上でもゲームそのものが真っ黒になっている場合は今回とは原因が異なります。PC側のゲーム画面から黒くなっている場合は、Steamゲームが黒画面になる時の対処法はこちらから確認してください。
▶本記事の概要
- Steam Linkで画面が真っ黒になる原因
- 最初に確認したい切り分け方法
- 競合ソフトとハードウェア設定を確認
- 通信環境を見直す方法
- まとめ|Steam Linkで画面が真っ黒な時の確認順
Steam Linkで画面が真っ黒になる原因
Steam LinkでホストPCへ接続できているのに画面が真っ黒になる場合、主に映像のキャプチャ・エンコード・転送・デコードのどこかで問題が起きている可能性があります。
考えられる原因は次の通りです。
- RivaTuner Statisticsなどの常駐ソフトが競合している
- MSI AfterburnerなどのGPU関連ソフトが影響している
- 画面キャプチャ・録画ソフトが動作している
- ハードウェアエンコードが正常に動作していない
- 受信端末側のハードウェアデコードに問題がある
- GPUドライバーに問題が発生している
- 特定のゲームだけRemote Playとの相性問題がある
- ネットワークが不安定になっている
Steam Remote Playは、ホストPCで表示しているゲーム映像をキャプチャして圧縮し、ネットワーク経由でSteam Link側へ送信しています。
そのため、PCのモニターにゲームが映っているからといって、Steam Link側へ正常に映像を送れているとは限りません。
黒い画面が表示され音がする場合は、RivaTuner Statisticsでタスクを無効にしてください。
引用:Steamサポート
音だけ正常に聞こえる場合は、通信そのものが完全に切れているというより、映像処理を中心に確認した方が原因を探しやすいでしょう。
最初に確認したい切り分け方法
- ホストPC側のゲーム画面を確認する
- Steam Linkへ再接続する
- 別のゲームでも黒画面になるか試す
- Steamと受信端末を再起動する
ホストPC側のゲーム画面を確認する
最初に確認したいのは、ゲームを実際に動かしているホストPCの画面です。
ホストPC側ではゲームが正常に表示されているものの、Steam Link側だけ真っ黒になるのであれば、Steam Remote Play側の映像転送を中心に確認できます。
一方、PC本体でも黒画面になっている場合は、ゲーム・DirectX・GPUドライバー・ゲームファイルなど、別の原因が考えられます。
Steamクライアントそのものが黒く表示されている場合も症状が異なります。Steamクライアントが真っ黒になる時の対処法はこちらから確認できます。
Steam Linkへ一度接続し直す
一時的なRemote Playの接続エラーであれば、一度ストリーミングを終了して接続し直すだけで改善する場合があります。
Steam Linkアプリを完全に終了し、再度ホストPCへ接続してみてください。
それでも画面が真っ黒な場合は、ホストPC側のSteamも終了してから起動し直します。
別のゲームでも黒画面になるか確認する
Steam Linkの黒画面が特定のゲームだけで起きるのか、すべてのゲームで起きるのかも重要です。
1本のゲームだけで発生している場合、そのゲームの描画方式やフルスクリーン設定などが関係している可能性があります。
複数のゲームで同じようにSteam Remote Playが黒画面になる場合は、Steamのストリーミング設定やGPUドライバー、常駐ソフトを優先して確認すると分かりやすいですね。
競合ソフトとハードウェア設定を確認
- RivaTuner Statisticsを終了する
- MSI Afterburnerや録画ソフトを終了する
- ハードウェアエンコードを切り替える
- 受信側のハードウェアデコードを確認する
- GPUドライバーを更新する
RivaTuner Statisticsを終了する
Steam公式が黒画面と音だけ出る症状で具体的に挙げているのが、RivaTuner Statisticsです。
FPSやGPU温度などをゲーム画面へ重ねて表示するソフトですが、Steam Remote Playの映像キャプチャと競合することがあります。
タスクトレイなどからRivaTuner Statisticsを完全に終了したあと、Steam Linkへ接続し直してください。
画面上のFPS表示だけを消すのではなく、原因を切り分ける段階ではソフト自体を一度終了した方が確認しやすくなります。
MSI Afterburnerや録画ソフトも終了する
Steam公式では、RivaTuner Statistics以外にもストリーミングへ影響する可能性があるソフトとして複数のプログラムを案内しています。
- MSI Afterburner
- Razer Synapse
- ASUS AI Suite
- ZoneAlarm
- クラウド同期ソフト
- 画面キャプチャ・録画ソフト
OBSなどを含め、ゲーム画面を取得するタイプのソフトを使用している場合も、一度終了して症状が変わるか確認してみてください。
一度にすべての設定を変更するのではなく、ソフトを1つ終了するたびにSteam Linkを確認すると原因を特定しやすくなります。
ハードウェアエンコードを切り替える
常駐ソフトを終了してもSteam Linkの画面が真っ黒な場合は、Remote Playのハードウェアエンコードを確認します。
ハードウェアエンコードは、ホストPCのGPUを利用してゲーム映像を圧縮する機能です。
通常は処理負荷を抑えやすい機能ですが、GPUやドライバーとの組み合わせによって映像が正常に出力されない場合があります。
- ホストPCでSteamを開く
- Steamの設定を開く
- Remote Playの設定を開く
- ホスト側の詳細設定を確認する
- ハードウェアエンコードの設定を変更して試す
現在ONなら一度OFFへ変更し、再度Steam Linkへ接続します。
OFFで使用していた場合は、反対にONへ変更して状態を比較してもよいでしょう。
Steamのバージョンによって設定画面の名称や配置が変わる場合があります。
受信側のハードウェアデコードを確認する
ホスト側で映像を正常に送信できていても、Steam Link側で映像を展開する処理に問題があると画面が表示されません。
PC版Steam Linkなどでクライアント側の詳細設定を利用できる場合は、ハードウェアデコードのON・OFFを切り替えて確認します。
ホスト側のハードウェアエンコードを変更して改善しなかった場合に試しやすい項目です。
GPUドライバーを更新する
Remote Playの映像処理にはGPUが関係しているため、グラフィックドライバーも確認します。
NVIDIA・AMD・Intelの公式ツールやメーカーサイトから利用しているGPUに合ったドライバーを確認してください。
ドライバー更新直後からSteam Remote Playが黒画面になった場合は、逆に更新がきっかけになっている可能性もあります。
この場合は、まず再起動やSteam側のハードウェアエンコード変更から試すと切り分けやすいと思います。
通信環境を見直す方法
- ホストPCを有線LANへ変更する
- 受信端末も有線接続を試す
- 大容量通信を一時停止する
- Wi-Fiでは5GHz帯を試す
まずホストPCを有線LANへ接続する
SteamはRemote Playのストリーミング環境として有線ネットワークを推奨しています。
Wi-Fiでは、ゲーム映像を連続して転送している間に通信状態が大きく変動すると、映像の停止や乱れが発生する場合があります。
ただし、LANケーブルへ変更すればRivaTunerなどによる黒画面が直るという意味ではありません。
競合ソフトやエンコード設定を確認したうえで、映像が途中で止まる、接続が不安定になる場合の切り分けとして有線LANを試します。
有線接続に使いやすいCAT6A LANケーブル
ルーターとホストPCが近いのであれば、エレコムのCAT6A対応LANケーブル LD-GPA/BK2などが候補になります。
2mモデルはPC周辺で取り回しやすく、CAT6A規格で最大10Gbpsの通信規格に対応しています。
Steam Linkだけのために10Gbps環境が必要というわけではありませんが、家庭内LAN用として長く使いやすい規格です。
LAN端子がない受信PCはUSB-LANアダプターも選択肢
ノートPCなどをSteam Linkの受信側として使用していてLAN端子がない場合は、USB-LANアダプターを利用する方法があります。
Belkin USB-C to Gigabit Ethernet AdapterはUSB-CからギガビットEthernetへ変換でき、Windows・Mac・Chrome OSなどのUSB-C対応機器で利用できる製品です。
スマートテレビ、Android端末、ゲーム機などではUSB-LANアダプターの対応状況が機種ごとに異なります。購入前に受信端末側がUSB Ethernetへ対応しているか確認してください。
大容量通信を一時的に止める
Steam Linkを利用している間に、同じネットワークで大きな通信が発生していないかも確認します。
- ゲームやWindows Updateのダウンロード
- クラウドストレージへの大量アップロード
- 動画配信サービスの高画質再生
- 別端末での大容量ファイル転送
Steam公式でも、動画・音楽ストリーミングや大容量ファイル転送などがRemote Playへ影響する可能性を案内しています。
原因を調べる間だけでも、ほかの通信を停止してSteam Linkの映像が変化するか確認してみてください。
Wi-Fiなら5GHz帯も確認する
有線接続が難しい場合は、ルーターと端末が対応していれば5GHz帯のWi-Fiを試します。
2.4GHz帯はBluetooth機器や周辺のWi-Fiなどと干渉しやすく、Remote Playのように映像を連続転送する用途では通信が不安定になることがあります。
ただし、5GHzは壁や距離の影響を受けやすいため、ルーターから離れている環境では必ずしも安定するとは限りません。
LANケーブルを一時的につないで症状が消えるのであれば、Steam Linkの設定よりもWi-Fi環境が関係している可能性を考えやすくなります。
まとめ|Steam Linkで画面が真っ黒な時の確認順
Steam Linkで接続後に画面が真っ黒になる場合は、ホストPCでゲームが正常に映っているかを最初に確認します。
PCでは正常なのに受信側だけ映らないのであれば、ゲーム本体よりもSteam Remote Playの映像処理を中心に確認すると分かりやすいです。
▶本記事の振り返り
- ホストPCでも黒画面なのかSteam Link側だけなのか確認する
- 音だけ出る場合はRivaTuner Statisticsを終了して確認する
- MSI Afterburnerや画面キャプチャソフトなどの競合を切り分ける
- ホスト側のハードウェアエンコードをON・OFFして比較する
- 受信側のハードウェアデコードも確認する
- GPUドライバーを確認する
- 通信が不安定な場合は有線LANでも試してみる
特に「PCでは映っている・Steam Link側は真っ黒・ゲーム音だけ聞こえる」という場合は、RivaTuner Statisticsをはじめとする常駐ソフトから確認してみてください。
すべてのゲームで黒画面になるのであれば、Remote Playのハードウェアエンコード・デコードやGPUドライバーも確認対象になります。
一方、映像が一瞬表示されて止まる、画面が頻繁に固まるといった症状では、ネットワーク環境も関係しているかもしれません。
原因を一つずつ分けながら確認すると、Steam Linkのどこで映像が止まっているのか判断しやすくなります。


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