
Windows 11でパスワード付きのZIPファイルを受け取ったものの、ダブルクリックしても開けなかったり、「すべて展開」を選んでも解凍できなかったりして困っていませんか?
「パスワードを教えてもらったのに入力画面が出ない」「普通のZIPは開けるのに、このファイルだけ展開できない」という方もいると思います。
Windows 11ではZIPファイルを標準機能で扱えますが、暗号化されたZIPファイルまで同じように操作できるとは限りません。
Microsoft公式では、Windows 11 バージョン24H2についてZIP・RAR・7z・TARなどのアーカイブ形式に対応する一方、暗号化されたアーカイブファイルの操作には対応していないと案内しています。
そのため、Windowsの不具合ではなく、暗号化方式と標準機能の対応範囲が原因になっている可能性があります。
この記事では、Windows 11で暗号化ZIPを解凍できない原因と、7-Zipを使ってパスワード付きZIPを開く方法を順番に解説します。
▶本記事の概要
- Windows 11で暗号化ZIPを解凍できない主な原因
- Windows 11の標準機能が暗号化ZIPに対応しているか確認する
- 7-Zipを使って暗号化ZIPを解凍する方法
- 7-Zipでも暗号化ZIPを開けない時の確認方法
- まとめ|Windows 11で暗号化ZIPを開けない時は対応ソフトを使う
Windows 11で暗号化ZIPを解凍できない主な原因
- Windows標準機能が暗号化アーカイブに対応していない
- パスワードが間違っている
- ZIPファイル自体が破損している
- 拡張子と実際の圧縮形式が異なっている
- ダウンロードが途中で失敗している
Windows標準機能では暗号化ZIPを扱えない場合がある
Windows 11で暗号化ZIPを解凍できない場合、最初に確認したいのがWindows標準機能の対応範囲です。
Windowsでは、通常のZIPファイルであれば右クリックして「すべて展開」を選択することで解凍できます。
しかし、パスワードが設定された暗号化ZIPについては事情が異なります。
Microsoft公式では、Windows 11 バージョン24H2で複数のアーカイブ形式を圧縮・展開できる一方、暗号化されたアーカイブファイルの操作はサポートしていないと案内しています。
つまり、通常のZIPを問題なく開けていても、パスワード付きZIPだけ解凍できない状態は不自然ではありません。
パスワード入力画面が出ない場合もある
「暗号化ZIPならパスワード入力画面が出ると思っていた」という方もいると思います。
しかし、Windows標準機能側で暗号化方式に対応していなければ、パスワード入力画面まで進まない場合があります。
パスワード入力欄が表示されないから、ZIPにパスワードが設定されていないとは限りません。
送信者から「パスワード付きZIPです」と案内されているのであれば、7-Zipなど暗号化ZIPに対応したソフトから開いてみる方法が分かりやすいですね。
ZIPファイルが破損している可能性もある
暗号化とは関係なく、ZIPファイル自体が壊れている場合も展開できません。
メール添付やクラウドストレージからダウンロードした際に通信が途切れると、ファイルが正常に保存されないことがあります。
7-Zipなど別の解凍ソフトでもエラーになる場合は、ファイルをもう一度ダウンロードしてみてください。
それでも開けない場合は、送信者側の元ファイルに問題がないか確認するとよいと思います。
Windows 11の標準機能が暗号化ZIPに対応しているか確認する
- Windows 11 24H2は通常の複数アーカイブ形式に対応している
- 暗号化されたアーカイブの操作は別扱いになる
- すべてのZIPが開けないわけではない
Windows 11 24H2ではZIP以外にも対応している
Windows 11は以前より標準のアーカイブ機能が拡張されています。
Microsoft公式によると、Windows 11 バージョン24H2では次の形式を標準機能で扱えます。
- ZIP
- RAR
- 7z
- TAR
そのため、「7z形式だから必ず別ソフトが必要」「RARだからWindowsでは絶対に開けない」という状態ではありません。
ただし、ここで重要なのが通常のアーカイブと暗号化アーカイブは別という点です。
暗号化されていると標準機能では操作できない
MicrosoftはWindows 11 24H2について、暗号化されたアーカイブファイルの操作には対応していないと説明しています。
また、暗号化アーカイブの作成や展開には7-ZipやWinRARなど、Microsoft以外のアプリを検討するよう案内しています。
そのため、次のような状態であれば対応ソフトを使ってみてください。
- パスワード付きZIPだけ開けない
- パスワード入力画面が表示されない
- 通常のZIPは問題なく展開できる
- 送信者から暗号化ZIPだと案内されている
この場合はWindowsを初期化したり、大きく設定を変更したりする必要はないと思います。
Windowsのバージョンを確認する
現在利用しているWindows 11のバージョンが分からない場合は、次の方法で確認できます。
- WindowsキーとRキーを押す
- 「winver」と入力する
- Enterキーを押す
- 表示されたWindowsのバージョンを確認する
ただし、24H2だから暗号化ZIPを標準で開けるという意味ではありません。
24H2でも暗号化アーカイブの操作には対応していないため、暗号化ZIPでは対応ソフトを使う方法が中心になります。
7-Zipを使って暗号化ZIPを解凍する方法
- 7-Zip公式サイトからインストールする
- 暗号化ZIPを7-Zipから開く
- パスワードを入力して展開する
- 展開後のファイルを確認する
7-Zipをインストールする
暗号化ZIPを開く方法として使いやすいのが7-Zipです。
7-Zipは無料で利用できるオープンソースのファイル圧縮・展開ソフトで、Windows 11にも対応しています。
7-Zip公式ではZIPや7z形式でAES-256暗号化にも対応すると案内されています。
インストールする場合は、偽サイトを避けるため7-Zip公式サイトはこちらから確認してください。
一般的なIntel・AMD搭載の64bit Windows 11であれば、Windows x64向けのインストーラーが対象になります。
ARM搭載PCの場合はARM64版など、使用しているPCに合ったものを選びます。
7-Zipから暗号化ZIPを開く
7-Zipをインストールしたら、暗号化ZIPを開いてみましょう。
- 暗号化ZIPファイルを右クリックする
- 7-Zipの項目を選択する
- 「展開」または「ここに展開」を選択する
- パスワード入力画面が表示されたらパスワードを入力する
- OKを選択する
Windows 11の右クリックメニューに7-Zipが見つからない場合は、「その他のオプションを確認」を開くと表示されることがあります。
正しいパスワードで正常に展開できれば、指定した場所にファイルが作成されます。
パスワードは大文字・小文字も確認する
7-Zipでパスワード入力画面が出るものの解凍できない場合は、入力内容を確認してください。
パスワードでは、英字の大文字と小文字が区別されます。
例えば「Password123」と「password123」は同じ文字列ではありません。
コピー&ペーストした際に、前後へスペースが含まれていないかも確認するとよいですね。
何度試しても開けない場合は、パスワードを推測し続けるより送信者へ正しい文字列を確認する方が確実だと思います。
パスワードを忘れた場合は送信者へ確認する
暗号化ZIPのパスワードが分からない場合、通常の解凍操作だけで中身を開くことはできません。
仕事上のファイルなどであれば、ZIPを送ってきた相手へパスワードを確認してください。
パスワードがメール本文ではなく別の連絡手段で送られていることもあります。
自分が作成したZIPでパスワードを忘れてしまった場合も、元データが残っていないか確認する方法が安全ですね。
7-Zipでも暗号化ZIPを開けない時の確認方法
- パスワードが正しいか確認する
- ZIPファイルを再ダウンロードする
- 拡張子と実際の形式を確認する
- 送信者側で正常に展開できるか確認してもらう
- 不審なZIPファイルは開かない
ZIPファイルをもう一度ダウンロードする
7-Zipでも「データエラー」などが表示される場合は、ダウンロードしたファイルが破損している可能性があります。
メールやクラウドストレージから同じファイルをもう一度ダウンロードしてみてください。
ファイルサイズが送信者のものと大きく異なる場合は、正常にダウンロードできていない可能性も考えられます。
ファイル名の末尾だけZIPになっていないか確認する
見た目が「〇〇.zip」でも、実際には別の形式だったり、拡張子だけ変更されていたりすると正常に展開できないことがあります。
7-Zipでファイルを開いた際に形式エラーなどが表示される場合は、送信者へどのソフト・形式で圧縮したのか確認すると分かりやすいと思います。
無理に拡張子を書き換えても、圧縮形式自体が変わるわけではありません。
送信者側で開けるか確認してもらう
正しいパスワードを入力しても開けず、再ダウンロードしても改善しない場合は、送信者側でも同じZIPを展開できるか確認してもらいます。
送信者側でも開けないのであれば、ZIPファイルの作成時点で問題が起きている可能性があります。
その場合は、新しく圧縮し直したファイルを送ってもらう方法が分かりやすいですね。
メールで届いた不審なZIPは開かない
暗号化ZIPは仕事のファイル送付などで使われることがありますが、不審なファイルがメールで送られてくる場合もあります。
知らない相手から届いたZIPや、心当たりのない添付ファイルは、パスワードが書かれていてもすぐに展開しない方が安心です。
特に展開後に.exeや.scrなどの実行ファイルが含まれている場合は注意してください。
送信者と内容に心当たりがあることを確認してから展開すると安全性を保ちやすいと思います。
まとめ|Windows 11で暗号化ZIPを開けない時は対応ソフトを使う
Windows 11で暗号化ZIPを解凍できない場合、最初にWindows標準機能の対応範囲を確認してみてください。
Windows 11 バージョン24H2ではZIP・RAR・7z・TARなどの形式を標準で扱えますが、Microsoft公式では暗号化されたアーカイブの操作には対応していないと案内されています。
そのため、通常のZIPは開けるのにパスワード付きZIPだけ開けない場合や、パスワード入力画面が出ない場合は、7-Zipなどの対応ソフトを利用すると分かりやすいですね。
7-Zipでも解凍できなければ、パスワードの入力ミスやファイル破損も確認してみましょう。
▶本記事の振り返り
- Windows 11 24H2でも暗号化アーカイブの操作には対応していない
- 通常のZIPが開けても暗号化ZIPだけ開けない場合がある
- パスワード入力画面が出ない場合は7-Zipなどを試す
- 7-ZipではZIPや7z形式の暗号化ファイルを扱える
- 開けない場合はパスワードとファイル破損を確認する
- 心当たりのない暗号化ZIPは安易に展開しない
「Windows 11なのにZIPを開けない」と感じるかもしれませんが、すべてのZIPが非対応なのではなく、暗号化されていることが原因の場合があります。
まずは通常のZIPなのかパスワード付きの暗号化ZIPなのかを確認し、暗号化されている場合は対応する解凍ソフトから開いてみてくださいね。


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