今回は作曲で使えるサチュレーション系を紹介していきます。
🔥 サチュレーションとは何か?
まず「サチュレーション(Saturation)」とは、音に微細な倍音や歪みを加えて、温かみ・太さ・存在感を与える処理です。アナログ時代には自然に発生していたもので、現代のデジタル環境では意図的に加える必要があります。
主な効果
高域の滑らかさと丸み
低域の厚みや存在感アップ
音の密度が増し、前に出る
ミックスで埋もれにくくなる
🎯 サチュレーションプラグインの選び方
サチュレーションには以下のような種類があります:
種類 | 特徴 | 向いている用途 |
---|---|---|
テープ系 | 滑らかさ、温かさ、音が太くなる | マスター、ドラムバス |
チューブ系 | 柔らかい倍音、軽い歪み | ボーカル、ベース |
トランジスタ系 | 中域の押し出し、わずかなザラつき | ギター、シンセ |
デジタル系 | 透明感がありつつも強く歪ませられる | EDMのリードやキックなど |
🏆 おすすめサチュレーションプラグイン(厳選)
1. FabFilter Saturn 2
種類:マルチバンド・サチュレーション
価格:有料(上級者向け)
特徴:
マルチバンド対応で帯域ごとに個別サチュレーション
28種類以上のサチュレーションモデル
ドライブ、EQ、モジュレーション機能も完備
おすすめ用途:ドラムバス、シンセ、マスターに柔軟に対応
一言:超万能型。音作りに一歩差をつけたいならこれ。
2. Soundtoys Decapitator
種類:アナログ・スタイル(チューブ/トランジスタ)
価格:有料(中〜上級者向け)
特徴:
モデルA〜Eで異なるキャラクター
“Punish”ボタンで激しいディストーション
シンプル操作で即戦力
おすすめ用途:ボーカル、ベース、ドラムのアクセント
一言:荒々しさと滑らかさが共存する名機。
3. Waves J37 Tape
種類:テープ・サチュレーション
価格:頻繁にセールあり(¥3,000前後になることも)
特徴:
アナログテープ機材“J37”を再現
テープスピードやバイアス調整可能
ノイズやワウ・フラッターも加えられる
おすすめ用途:マスター、ストリングス、ピアノ
一言:アナログ感が一気に増す。空気感や奥行きに◎
4. Softube Saturation Knob
種類:無料プラグイン
価格:無料!
特徴:
1ノブ操作の超簡単設計
3種類のキャラクター(低域強調、全体、高域強調)
おすすめ用途:初心者の導入、ドラムやリードに軽く使う
一言:迷ったらまずこれ。無料とは思えないクオリティ。
5. RC-20 Retro Color(XLN Audio)
種類:マルチエフェクト(テープ・デジタル・ノイズ系)
価格:中価格帯
特徴:
“Distort”や“Digital”モジュールがサチュレーション効果を担当
テープワウ、ビニールノイズも同時に使える
独特のローファイ感やレトロ感を演出
おすすめ用途:Lo-fi、チル系、エフェクト的に使うリードやコード
一言:音に“キャラクター”を付けたい人に最高。
🛠 実践:使い方のヒント
🎛 1. 軽くかけるのが基本
サチュレーションは気づかれない程度に使うのが上手な使い方。
DriveやGainを上げすぎると不快な歪みや濁りが生まれる。
🎚 2. パラレル(並列)で使う
原音に混ぜることで、質感だけ加えるような繊細なコントロールが可能。
例:キックにSaturation Knobをかけて、オリジナルと混ぜる。
🎛 3. ミックスの中域を強調
サチュレーションは中域(300Hz〜3kHz)の密度感を上げるため、ボーカルやスネアに有効。
ただし、複数のトラックでやりすぎると中域が飽和するので注意。
🎵 使用例:ジャンル別おすすめ
ジャンル | 推奨プラグイン | 理由 |
---|---|---|
EDM | Saturn 2 / Decapitator | 太く前に出るシンセ・キックに最適 |
Lo-fi | RC-20 / J37 | レトロ感、ざらつき、テープ感 |
ロック | Decapitator / J37 / Saturn | ギター、ドラムに“アナログな歪み” |
ポップス | Saturation Knob / Saturn | ボーカルの前出し、マスターの艶出し |
ヒップホップ | Decapitator / Saturn | スネアや808の存在感を出す |
✅ まとめ
サチュレーションは現代の音楽制作において、単なる「歪み」以上に重要な役割を果たしています。音に立体感・温かさ・厚みを加え、**デジタルでは得られにくい“人間らしい質感”**を取り戻す手段です。
初心者は無料のSaturation Knobからスタートし、徐々にSaturn 2やDecapitatorのような高機能プラグインに移行していくのが理想的です。
ミックスの中で何か物足りない、音が前に出ない、パワー不足を感じるときは、まずサチュレーションを試してみてください。
概要
実は音楽を作っています。
EDM(ダンスミュージック)というジャンルの曲なのですが、YouTubeやこのブログでも紹介しています。
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僕はいつか多くの日本人にEDMというジャンルの曲を認知してもらい、僕の曲が有名になる日を夢見て音楽を作っています。
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