
AMDのグラフィックドライバーを更新したところ、Smart Access Memoryが勝手に無効になってしまう。
「以前は有効だったのに、Adrenalin 26.9.1をインストールしたらオフになった」「AMD Softwareから有効に戻せない」と困っていませんか。
ゲームの動作に関係する機能なので、突然無効になるとPCの設定が変わってしまったのではないかと心配になりますよね。
実はAMDは、Windows 10環境でAdrenalin Edition 26.9.1をインストールすると、Smart Access Memoryが無効になる場合があると公式に案内しています。
ただし、Smart Access Memoryがオフになっている原因は、今回のドライバー不具合だけとは限りません。
この記事では、Smart Access Memoryの仕組みからAMD Softwareでの確認方法、BIOS設定、ドライバーバージョンと修正情報の確認方法まで解説します。
※本記事は2026年9月22日時点の情報をもとにしています。主にWindows 10環境を対象とした内容です。
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▶本記事の概要
- AMD 26.9.1でSmart Access Memoryが無効になる不具合とは
- AMD SoftwareでSmart Access Memoryの状態を確認する方法
- BIOSでResizable BARの設定を確認する方法
- ドライバーバージョンと公式の修正情報を確認する方法
- まとめ
AMD 26.9.1でSmart Access Memoryが無効になる不具合とは
AMDが公開したAdrenalin Edition 26.9.1のリリースノートには、Windows 10でドライバーをインストールした後、Smart Access Memoryが無効になる場合があると記載されています。
今回の問題は、AMDが認識している既知の不具合です。
ただし、Windows 10を使用しているすべてのPCで発生するという意味ではありません。
また、AMDはこの不具合について、BIOS設定の変更やドライバーの再インストールで必ず改善するとは案内していません。
まずは、使用しているPCで本当にSmart Access Memoryがオフになっているか確認してみましょう。
AMD公式の発表内容は、Adrenalin Edition 26.9.1のリリースノートはこちらから確認できます。
Smart Access Memoryとは何か
Smart Access Memory(SAM)は、対応するCPUからRadeonグラフィックカードのビデオメモリへアクセスする仕組みを拡張する機能です。
通常、CPUがグラフィックカードのメモリへアクセスする際には、利用できる領域に制限があります。
Smart Access Memoryを有効にすると、この制限を緩和し、対応環境ではグラフィックカードのメモリへより広くアクセスできるようになります。
ゲームによっては描画性能の向上につながる場合がありますが、すべてのゲームで必ずフレームレートが上がるわけではありません。
SAMがオフになったことだけで、グラフィックカードが故障したとは判断できません。
また、Smart Access Memoryを利用するには、CPU・GPU・マザーボードなどが対応している必要があります。
対応状況はPCの構成によって異なるため、AMD Softwareに項目が表示されない場合は、使用している製品の仕様も確認してみてください。
Smart Access Memoryの仕組みについては、AMD公式のSmart Technologies紹介ページはこちらから確認できます。
AMD SoftwareでSmart Access Memoryの状態を確認する方法
Smart Access Memoryが有効なのか、無効なのかを確認するには、AMD Software: Adrenalin Editionを開きます。
確認したい内容は、以下の3つです。
- 現在のSAMが有効か無効か
- AMD Softwareから有効に切り替えられるか
- 切り替え後も有効の状態が維持されるか
現在のSAMが有効か無効か確認する
まずはAMD Softwareを起動して、Smart Access Memoryの状態を確認してみましょう。
- Windowsのスタートメニューから「AMD Software」を検索する
- AMD Software: Adrenalin Editionを開く
- 「パフォーマンス」から「チューニング」を開く
- 「AMD SmartAccess Memory」の項目を探す
- 有効または無効の表示を確認する
画面の構成や項目名は、ドライバーのバージョンやPC環境によって異なる場合があります。
Smart Access Memoryがオフと表示されている場合は、ドライバー更新前から無効だったのか、それとも更新後に切り替わったのかを確認してください。
特に、以前は有効だったのに26.9.1のインストール後から無効になった場合は、AMDが公表している問題と一致している可能性があります。
AMD Softwareから有効に切り替えられるか確認する
Smart Access Memoryの切り替え項目が操作できる場合は、AMD Softwareから有効に戻せるか確認する方法があります。
ただし、今回の不具合に対する確実な修正方法としてAMDが案内しているわけではありません。
切り替えを試す際は、先に起動中のゲームや作業中のアプリを終了してください。
AMDによると、SAMを切り替えるとAMD Softwareが自動的に再起動し、一時的に画面が黒くなる場合があります。
そのため、作業中のファイルを保存してから操作すると安心ですね。
- 起動中のゲームや作業中のアプリを終了する
- AMD SoftwareでSmart Access Memoryの項目を開く
- 切り替えられる場合は有効に変更する
- AMD Softwareが再起動するまで確認する
- 再びSAMの状態を確認する
有効に切り替えられた場合は、PCを再起動した後も同じ状態が維持されているか確認してみてください。
一方、切り替え項目がグレーアウトしていたり、有効にしても再びオフへ戻ったりする場合は、次に紹介するBIOS設定とドライバー情報を確認します。
AMD Softwareの機能については、AMD公式のパフォーマンス調整ガイドはこちらから確認できます。
BIOSでResizable BARの設定を確認する方法
AMD SoftwareでSmart Access Memoryを有効にできない場合は、BIOS側の設定も確認してみましょう。
Smart Access Memoryの利用には、マザーボード側でResizable BARなどの機能に対応していることが関係します。
ただし、今回のAdrenalin 26.9.1の不具合が、BIOS設定を変更することで必ず直るわけではありません。
特にドライバー更新前は正常にSAMを使用できていた場合、BIOSを変更する前に現在の設定を記録しておくと安心です。
確認する主な項目は以下のとおりです。
- Above 4G Decoding
- Resizable BARまたはRe-Size BAR Support
- マザーボードがSAMに対応しているか
Above 4G DecodingとResizable BARを確認する
BIOSの設定画面には、マザーボードによって「Above 4G Decoding」や「Re-Size BAR Support」などの項目が用意されています。
これらはSmart Access Memoryの利用に関係する設定です。
まずは、使用しているマザーボードの型番を調べ、メーカー公式のマニュアルで該当項目の場所を確認してください。
BIOS画面に入る方法や設定項目の名称は、ASUS・MSI・GIGABYTEなど、メーカーや機種によって異なります。
すでにSAMを使用できていたPCであれば、設定が以前と変わっていないかを確認するだけでも原因の切り分けにつながります。
なお、BIOS内の起動モードやCSM設定を変更すると、PCが正常に起動しなくなる場合があります。
今回の症状を調べるためだけに、内容を理解しないままBIOSの設定を変更することは避けたいですね。
BIOS操作に慣れていない方は、マザーボードのマニュアルを確認したうえで、メーカーのサポートに相談する方法もあります。
マザーボードやCPU・GPUの対応状況を確認する
Smart Access Memoryは、すべてのAMD製PCで使用できる機能ではありません。
対応するCPUやGPU、マザーボード、BIOSなどの組み合わせが必要になります。
PCを組み立てた直後からSAMが無効だった場合は、ドライバーの不具合だけでなく、各パーツの対応状況も確認してみてください。
反対に、以前は有効だったのにAdrenalin 26.9.1の導入後から無効になった場合は、パーツの非対応だとすぐに判断する必要はありません。
まずはドライバーバージョンとAMD公式の既知の問題を照らし合わせると分かりやすいですね。
PCパーツやBIOSの基本を学びたい方には、自作PCの入門書も参考になると思います。
CPU・GPU・マザーボードの役割や設定の意味を知っておくと、トラブルが起きたときの確認にも役立ちます。
※書籍の購入によって、今回のSmart Access Memoryの不具合が修正されるわけではありません。
ドライバーバージョンと公式の修正情報を確認する方法
BIOS側の対応状況を確認したら、現在インストールされているAMDドライバーのバージョンを調べます。
今回の不具合はAdrenalin Edition 26.9.1のリリースノートに掲載されているため、まず現在のバージョンを把握しておくことが大切ですね。
- 現在のAdrenalinバージョンを確認する
- AMD公式の修正情報を確認する
- 以前のドライバーへ戻す場合の注意点を確認する
現在のAdrenalinバージョンを確認する
AMD Softwareでは、使用中のソフトウェアとドライバーの情報を確認できます。
- AMD Software: Adrenalin Editionを起動する
- 設定画面から「システム」を開く
- ソフトウェアおよびドライバーの情報を確認する
- AMD Softwareのバージョンを記録する
画面の名称や配置はバージョンによって異なる場合があります。
AMD Softwareの検索欄に「System」と入力し、システム設定を開く方法もあります。
ここでAdrenalin Edition 26.9.1を使用しており、Windows 10でSAMが無効になっている場合は、今回の既知の問題と一致する可能性があります。
ただし、AMD Softwareのバージョン番号とWindowsのデバイスマネージャーに表示されるドライバーバージョンは、表記が異なる場合があります。
今回の問題を照らし合わせる際は、まず「Adrenalin Edition 26.9.1」というソフトウェアのバージョンを確認してみてください。
AMD公式の修正情報を確認する
AMDは、ドライバーごとの修正内容や既知の問題をリリースノートで公開しています。
今回のSmart Access Memoryが無効になる問題についても、新しいドライバーが公開された際は、修正済みの問題に掲載されているか確認してみましょう。
確認先は以下のとおりです。
新しいバージョンが公開されていても、そのドライバーでSAMの問題が修正されたとは限りません。
アップデートを行う前に、修正内容にSmart Access MemoryやWindows 10に関する記載があるか確認してください。
また、NVIDIA製GPUを使用している場合の別のドライバー不具合については、当ブログの「NVIDIA更新後に画面が点滅する不具合|白・黒ちらつき対処法」でも紹介しています。
AMDとNVIDIAでは対象のドライバーや症状が異なりますが、更新後に不具合が出た際の確認方法として参考になると思います。
以前のドライバーへ戻す場合の注意点
Adrenalin 26.9.1をインストールした直後からSAMが無効になった場合は、以前使用していたドライバーへ戻す方法も考えられます。
ただし、AMDは26.9.1のリリースノートで、以前のバージョンへ戻す際にAMD Cleanup Utilityの使用を推奨しています。
ドライバーの削除や再インストールは、通常の設定確認よりもPC環境へ与える影響が大きい操作です。
また、以前のドライバーでも同じ問題が発生しないとは限りません。
まずは使用中のGPUに対応するバージョンを確認し、AMD公式の案内を読んだうえで検討してみてください。
ドライバーを入れ替える前に、必要なファイルのバックアップを残しておくと安心ですね。
バックアップ先を増やしたい場合は、SamsungのポータブルSSD「T7 Shield」のような外付けSSDも候補になります。
外付けSSDは大切なファイルの保存に利用できる製品ですが、接続するだけでSAMの不具合が改善するわけではありません。
また、Windows 11でバックアップを利用している方は、当ブログの「Windows11でファイル履歴が保存できない!再接続エラーの対処法」も参考にしてみてください。
こちらはWindows 11のファイル履歴に関する別の問題なので、今回のWindows 10でのSAM不具合とは区別して確認してくださいね。
普段のPC作業で使いやすいキーボード
PCの設定確認やドライバーの管理など、普段からパソコンを使う機会が多い方には、私が使用しているArteckのワイヤレスキーボードも紹介したいと思います。
私はこれまでさまざまなキーボードを使ってきましたが、その中で最終的にたどり着いたお気に入りの一台です。
特に気に入っているのが、キーを押したときの感触と本体の大きさですね。
フルサイズなので文字入力や普段のPC操作に使いやすく、長く使いたいと思えるキーボードだと感じています。
さらに、裏面にはステンレス素材が使われており、手に取ったときの質感にも魅力があります。
押し心地・大きさ・ステンレスの高級感を踏まえると、コストパフォーマンスの良さも大きな魅力です。
普段のPC作業で使用するキーボードを探している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
まとめ
今回は、AMD Adrenalin Edition 26.9.1のインストール後にSmart Access Memoryが無効になる不具合について解説しました。
AMD公式では、Windows 10環境でドライバーを導入した後、SAMがオフになる場合があると案内しています。
ただし、すべてのPCで発生する問題ではなく、BIOS設定の変更などで必ず改善するとも案内されていません。
▶本記事の振り返り
- Adrenalin Edition 26.9.1ではWindows 10でSAMが無効になる場合がある
- Smart Access Memoryは対応環境でGPUメモリへのアクセスを拡張する機能
- AMD Softwareの「パフォーマンス」からSAMの状態を確認できる
- BIOSではAbove 4G DecodingやResizable BARの設定を確認する
- 現在のドライバーバージョンを調べ、AMD公式の修正情報を確認する
ドライバーを更新した直後にSmart Access Memoryが無効になると、設定が変わってしまったのではないかと不安になりますよね。
まずはAMD Softwareから現在の状態とバージョンを確認し、必要に応じてBIOSの対応状況やAMD公式の修正情報を調べてみてください。
今回の記事が、Smart Access Memoryの状態を確認する際の参考になれば幸いです。


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