Photoshopで仮想記憶ディスクの空き容量がない時の対処法

不具合・バク
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Photoshopで画像を編集している途中に「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示され、作業できなくなって困っていませんか?

「PCにはメモリをたくさん積んでいるのになぜ?」「Photoshopを起動することすらできない」と悩んでいる方もいると思います。

大きなPSD・PSBファイルや高解像度の画像を扱っていると、Photoshopが使用する一時的な保存領域も大きくなります。

Adobe公式では、Photoshopがハードドライブ上の一時記憶領域を使い切ると、編集を続けられない、フリーズする、クラッシュする、起動できないといった状態になる場合があると説明しています。

このエラーで確認したいのはRAMだけではなく、仮想記憶ディスクとして設定されているSSDやHDDの空き容量です。

この記事では、Photoshopで仮想記憶ディスクの空き容量不足が表示される原因から、容量の確保、仮想記憶ディスクの変更、設定の見直しまで順番に解説します。

▶本記事の概要

Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と出る原因

Photoshopの仮想記憶ディスクとは、作業中に一時的なデータを保存するために利用されるSSDやHDDの領域です。

Adobeによると、コンピューターのRAMだけでは現在の処理に足りない場合、Photoshopはドライブの空き容量を一時的なメモリとして利用します。

その領域まで不足すると、「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示される可能性があります。

  • 仮想記憶ディスクに指定したドライブの空き容量が少ない
  • 大容量のPSDやPSBを編集している
  • ヒストリーなどの一時データが大きくなっている
  • 大量の画像や動画素材を同じドライブへ保存している
  • RAM不足によって仮想記憶ディスクの使用量が増えている

メモリ不足とストレージ不足は同じではない

「仮想記憶ディスク」と聞くと、PCのメモリ不足と同じものだと感じるかもしれません。

しかし、RAMと仮想記憶ディスクは別の場所です。

項目 役割
RAM・メモリ Photoshopが作業中のデータを高速に処理するために利用する領域
仮想記憶ディスク RAMだけでは足りない場合などにSSD・HDDを一時記憶領域として利用するもの
通常のストレージ PSD、写真、動画、アプリなどを保存しているSSD・HDDの容量

RAMが少ない環境では、仮想記憶ディスクへ頼る場面が増える可能性があります。

一方、RAMに余裕があっても、仮想記憶ディスクとして指定したSSDの空き容量がほとんど残っていなければエラーにつながることがあります。

Adobeでは、Photoshopの効率インジケーターが100%を下回る場合、使用可能なRAMを使い切って仮想記憶ディスクを利用している状態と説明しています。

つまり、RAMを増やす対策とSSDの容量を空ける対策は分けて考えると原因を整理しやすいですね。

Photoshopそのものが落ちる症状については、一般的なPCソフトの原因も考えられます。ソフトが突然落ちる場合の確認方法はこちらでも紹介しています。

アートボードが固まる不具合とは別に確認する

当ブログでは以前、Photoshop 27.7で複数のアートボードを移動すると一時的に固まる問題について紹介しました。

こちらはAdobeが案内している特定バージョン・条件での不具合であり、今回の「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」とは確認するポイントが異なります。

エラーメッセージが表示されている場合は、まず仮想記憶ディスクの空き容量を確認すると原因を切り分けやすいと思います。

Photoshop 27.7でアートボード移動時に固まる問題については、Photoshopでアートボードが固まる原因と27.7の回避策で解説しています。

Adobe公式の仮想記憶ディスクエラーに関する案内はこちらから確認できます。

仮想記憶ディスクの空き容量不足を解消する方法

Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示されたら、最初に使用中のドライブへ十分な空き容量があるか確認します。

現在のAdobe公式案内では、プライマリ仮想記憶ディスクで100GB以上の容量を解放する方法が掲載されています。

数GBだけ削除して一時的に起動できても、大きなファイルを編集すると再び容量不足になる可能性があるため、余裕を持たせたいですね。

  • 仮想記憶ディスクの空き容量を確認する
  • 不要なファイルや一時データを整理する
  • 素材や完成データを別のストレージへ移す
  • Photoshop内の不要な一時情報を解放する

SSDやHDDの空き容量を確認する

Windowsではエクスプローラーから「PC」を開くと、Cドライブなどの使用量を確認できます。

赤色に近い表示になっている場合や、残り容量が少ない場合は、大容量ファイルを整理してみましょう。

特に容量を使用しやすいのは次のようなデータです。

  • PSD・PSBの制作ファイル
  • RAW写真や高解像度画像
  • 動画素材
  • 過去の書き出しデータ
  • ダウンロードフォルダ内の不要ファイル
  • 使用していないアプリやゲーム

削除したくない制作データは、外付けSSDなどへ移動する方法もあります。

重要なPSDや素材を整理するときは、削除ではなく別の保存先へコピーし、正常に開けることを確認してから元データを整理すると安心です。

Photoshop Tempの一時ファイルを確認する

Adobe公式では、Windowsの場合、Cドライブにある「Photoshop Temp」で始まるファイルの削除も案内しています。

Photoshopを正常に終了しても一時ファイルが残っている場合、ストレージを圧迫している可能性があります。

作業中のPhotoshopがある場合は、ファイルを保存してアプリを完全に終了してから確認してください。

ファイル名が似ているという理由だけで、制作中のPSDやほかのデータを削除しないよう注意したいですね。

Photoshopの「メモリをクリア」を利用する

Photoshopを起動できている場合は、「編集」から「メモリをクリア」を利用する方法もあります。

Adobeでは、使用していないメモリや仮想記憶ディスクを解放する方法として、次の項目を案内しています。

  • 編集 → メモリをクリア → すべて
  • 編集 → メモリをクリア → 取り消し
  • 編集 → メモリをクリア → クリップボード

「メモリをクリア」で削除した取り消し情報などは元に戻せません。

現在の作業を保存してから利用すると安心だと思います。

素材を外付けSSDへ退避する

Photoshopを日常的に使用していると、PSDだけでなくRAW画像、テクスチャ、参考画像、書き出したPNGなども増えていきます。

作業用SSDがこれらの素材で埋まっている場合は、使用頻度の低いデータを外付けストレージへ移すと空き容量を確保しやすくなります。

私が紹介しているSanDiskのポータブルSSDは1TBあり、写真や制作データをPC本体から退避したい場合にも使いやすい容量だと感じます。

最大読み出し速度800MB/秒に対応しており、コンパクトなので制作データをまとめて保管したい場合にも便利ですね。

なお、外付けSSDを購入するだけでPhotoshopのエラーが解決するわけではありません。作業用ドライブの容量を確保したり、大切な素材を別の場所へ保管したりする目的で利用できます。


Photoshopが起動できない時の仮想記憶ディスク変更方法

仮想記憶ディスクがいっぱいになると、Photoshopを起動する前の段階でエラーが表示されることがあります。

環境設定を開けないため、「容量のある別ドライブへ変更したいのにPhotoshopを起動できない」と困りますよね。

この場合、AdobeではPhotoshopの起動時にキーを押し続けて、仮想記憶ディスクを変更する方法を案内しています。

  • 起動時のショートカットで仮想記憶ディスクを変更する
  • 起動できる場合は環境設定から追加する
  • 使用するドライブの速度と空き容量を確認する

起動時のショートカットで変更する

Photoshopを起動できない場合は、次のキーを押したままアプリを起動します。

  • Windows:Ctrl + Alt
  • macOS:Command + Option

仮想記憶ディスクを選択する画面が表示されたら、空き容量の多いドライブを指定します。

変更後にPhotoshopを起動できたら、元のドライブの不要データも整理しておきたいですね。

Adobe公式のパフォーマンス設定についてはこちらから確認できます。

Photoshopの設定画面から仮想記憶ディスクを変更する

Photoshopを起動できる場合は、環境設定から使用するドライブを変更できます。

Windowsでは次の流れです。

  1. Photoshopを起動する
  2. 「編集」を開く
  3. 「環境設定」を選択する
  4. 「仮想記憶ディスク」を開く
  5. 空き容量のあるドライブを選択する
  6. 優先順位を調整する
  7. 「OK」を押してPhotoshopを再起動する

macOSでは「Photoshop」から「設定」または「環境設定」を開き、仮想記憶ディスクを選択します。

Adobeでは、十分な容量があり、速度の速いドライブを優先するよう案内しています。

現在のパフォーマンス設定ページでは、理想的な仮想記憶ディスクとして内蔵SSDも挙げられています。

大容量のPhotoshopファイルを日常的に編集する場合は、作業用の内蔵SSDを増設する方法も候補になると思います。

ただし、PCによって搭載できるM.2 SSDやSATA SSDの規格が異なるため、購入前にマザーボードやPCメーカーの仕様を確認してください。

仮想記憶ディスクの設定については、Adobe公式の仮想記憶ディスク設定はこちらから確認できます。

仮想記憶ディスクの空き容量不足を繰り返さない設定

空き容量を確保して一度エラーが消えても、大容量ファイルを扱うと再び「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示される場合があります。

頻繁に発生する場合は、普段のデータ管理とPhotoshopの設定も見直してみましょう。

  • ヒストリー数を見直す
  • 制作データと仮想記憶ディスクの容量を定期的に確認する
  • 作業環境で使うストレージを分ける

ヒストリー数を見直す

Photoshopでは、過去の操作へ戻れるようにヒストリー情報を保持しています。

操作履歴が多いほど便利ですが、複雑な編集では仮想記憶ディスクを大きく使用する可能性があります。

Adobe公式では、仮想記憶ディスク不足を防ぐ設定としてヒストリー数を小さくする方法を紹介しています。

Windowsの場合は「編集 → 環境設定 → パフォーマンス」、macOSでは「Photoshop → 設定 → パフォーマンス」から確認できます。

現在のAdobe公式案内では、ヒストリー数のデフォルト値は50とされています。

戻れる回数をあまり多く必要としない方は、作業内容に合わせて減らす方法がありますね。

ヒストリー数を減らすと、以前の操作へ戻れる回数も少なくなります。

数値だけを極端に小さくするのではなく、自分の制作方法に合わせて調整すると使いやすいと思います。

Photoshop用の空き容量を定期的に確認する

画像制作を続けていると、PSDや素材だけではなく、自動保存データや書き出し画像なども徐々に増えていきます。

特に動画編集ソフトやゲームと同じSSDを使用している場合は、気付かないうちに数百GB単位で容量を使用していることもあります。

大きな制作を始める前に、仮想記憶ディスクとして使用しているドライブの残量を確認しておくと安心ですね。

「Photoshopだけ動きが重い」という場合はストレージ容量も確認し、「アートボードを移動すると固まる」という場合は、先ほど紹介したPhotoshop 27.7のアートボード不具合の記事と症状を比較してみてください。

普段のPC作業で使っているキーボード

Photoshopなどの制作作業では、ショートカットを多用する方も多いと思います。

私自身もさまざまなキーボードを使ってきましたが、最終的にたどり着いたのがArteckの2.4Gワイヤレスキーボードです。

特に気に入っているのは、キーの押し心地、扱いやすい大きさ、背面ステンレスの質感ですね。

薄型ながらフルサイズなので、Photoshopだけでなく普段の文章入力やブログ作業でも使いやすいと感じています。

背面にステンレス素材が使われていることで、価格から想像する以上にしっかりとした質感があります。

押し心地やサイズ、高級感を含めて考えると、個人的にはかなりコストパフォーマンスの良いキーボードだと思います。

なお、このキーボードは仮想記憶ディスクの容量不足を解決する製品ではなく、私が普段のPC作業で愛用している周辺機器として紹介しています。


まとめ

今回は、Photoshopで「仮想記憶ディスクの空き容量がありません」と表示される原因と対処方法について解説しました。

このエラーは、Photoshopが一時記憶領域として使用しているSSDやHDDの容量が不足すると発生する可能性があります。

最初に仮想記憶ディスクの空き容量を確認し、不要なファイルや制作素材を整理してみましょう。

Photoshopを起動できる場合は仮想記憶ディスクを変更でき、起動できない場合でもショートカットキーから別のドライブを選択する方法があります。

頻繁に容量不足が発生する方は、ヒストリー数や素材の保存先を見直し、作業用ストレージに余裕を残しておくと安心ですね。

▶本記事の振り返り

  • 仮想記憶ディスクはPhotoshopがSSDやHDDを一時記憶領域として利用する仕組み
  • Adobeではプライマリ仮想記憶ディスクで100GB以上の空き容量確保を案内している
  • 不要なデータやPhotoshop Tempなどを整理して容量を確保する
  • 起動できない場合でもWindowsはCtrl+Alt、macOSはCommand+Optionで仮想記憶ディスクを変更できる
  • ヒストリー数や制作データの保存場所を見直すと容量不足の予防につながる

「メモリを増やせば必ず直る」と考えるのではなく、RAMと仮想記憶ディスクを分けて確認すると原因を見つけやすくなります。

大切な制作データを保護しながら空き容量とPhotoshopの設定を確認し、作業できる状態へ戻していきましょう。

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