配信初心者から中級者まで多くのユーザーに支持されている「OBS Studio」。無料で高性能な配信ソフトですが、設定を間違えると映像がカクつく・音ズレが出る・高画質配信ができないなど、トラブルも起きがちです。
この記事では、配信の目的別(YouTube・Twitch・ニコ生など)やPCスペックに応じた最適なOBS設定を、項目ごとに丁寧に解説していきます。
1. 基本設定(一般タブ)
OBSを開いたら、まずは「設定 > 一般」から見直しましょう。
● 言語:日本語
→ 日本語で操作しやすくしましょう。
● テーマ:Dark(好みに応じて)
→ 長時間の使用でも目が疲れにくい「Dark」がおすすめ。
● 自動録画の無効化
→ 「配信開始と同時に録画開始」のチェックは必要ない限りオフに。ストレージの無駄を防ぎます。
2. 出力設定(配信タブ)
最も重要なのが「出力タブ > 出力モード:詳細」の設定です。ここでは配信の画質・安定性に直結するポイントを抑えましょう。
● エンコーダーの選択
エンコーダー | 特徴 | おすすめ状況 |
---|---|---|
x264 | CPUを使う | 高性能CPUの場合(例:Core i9、Ryzen 9) |
NVIDIA NVENC(H.264) | GPUを使う | GeForce GTX/RTX搭載機におすすめ |
AMD AMF(H.264) | AMD GPU用 | Radeon搭載機向け |
→ GPUに余裕がある人はNVENC一択。ゲームのパフォーマンスに影響を与えにくく、高画質で配信可能。
● 出力解像度とビットレート
解像度 | フレームレート | ビットレート目安(YouTube/Twitch) |
---|---|---|
1080p(1920×1080) | 60fps | 6,000~9,000 kbps |
720p(1280×720) | 60fps | 3,000~4,500 kbps |
480p(854×480) | 30fps | 1,000~2,500 kbps |
※Twitchは最大6000kbpsまでが推奨(制限あり)
ビットレートの決め方:
上り回線速度の70%程度に設定
例)上り速度が10Mbps → 約7000kbpsが限界
● キーフレーム間隔:2(固定)
→ YouTubeやTwitchでは「2秒」が推奨。
●プリセット(NVENCの場合):Quality(またはMax Quality)
→ 高画質重視。もし配信が重いなら「Performance」に下げる。
● プロファイル:High
→ 色表現が向上し、特にゲーム配信での効果が大きい。
● ルックアヘッド:OFF
→ 安定性優先でオフ。
● Psycho Visual Tuning:ON
→ 映像の見栄えが良くなる。
3. 音声設定
「音声タブ」ではマイク・デスクトップ音声の調整が重要です。
● サンプルレート:48kHz(ゲームと揃える)
→ 音ズレを防ぎます。
● チャンネル:ステレオ
● 音声デバイス:
デスクトップ音声:既定
マイク:使用しているマイクを選択
● 音声フィルター設定(マイク用)
音質改善のために以下のフィルター追加がおすすめ:
フィルター名 効果
ノイズ抑制(RNNoise) キーボード音やファン音を低減
ノイズゲート 一定の音量以下をカット
コンプレッサー 声が小さくなりすぎたり大きくなりすぎるのを防ぐ
4. 映像設定(解像度とfps)
「映像タブ」では、表示サイズと配信サイズの設定を行います。
● 基本(キャンバス)解像度:1920×1080
→ 実際の画面サイズに合わせて設定。
● 出力(スケーリング)解像度:
高画質配信 → 1920×1080
回線が不安定 → 1280×720に下げる
● ダウンサンプルフィルター:ランチョス(高画質)
→ 映像のぼやけ防止に。
● FPS値:
高画質ゲーム配信 → 60fps
雑談・低負荷配信 → 30fps
5. 高度な設定
「詳細タブ」では、細かい挙動を調整できます。
● プロセス優先度:高
→ 他のアプリよりもOBSの処理を優先。
● レンダラー:Direct3D 11(デフォルト)
● 色形式:NV12(色空間:709、色範囲:フル)
→ より正確な色を表現可能(ただし、視聴環境によっては「部分」も可)
6. 配信プラットフォームごとの注意点
● Twitch向け設定
ビットレートは6000kbps上限
エンコーダー:NVENC(新)推奨
配信解像度:720p60fpsまたは1080p30fpsが安定
Twitch Studioなどと併用不可(競合注意)
● YouTube向け設定
最大4K配信可能(ただし高帯域必要)
音声ビットレートは160kbps以上推奨
配信キーは必ず非公開に
DVR(巻き戻し)機能使用時は遅延を考慮
7. 配信前チェックリスト
✅ 配信キーの入力ミスなし
✅ マイクとゲーム音声のバランス調整済み
✅ エンコーダーにGPUを指定しているか
✅ テスト配信でカクつき・音ズレがないか確認
✅ ウイルスソフトやゲーム起動ツールと競合していないか
8. まとめ:PCスペック別おすすめ設定一覧
スペック | 解像度 | FPS | エンコーダー | ビットレート |
---|---|---|---|---|
低(ノートPC) | 720p | 30fps | x264(超高速) | 2500kbps |
中(GTX1650以上) | 720p | 60fps | NVENC | 4500kbps |
高(RTX3060以上) | 1080p | 60fps | NVENC | 6000~9000kbps |
最後に:設定は「最適化+実践」で洗練される
OBSの設定は一度やったら終わり、ではありません。PC環境・視聴者の回線・ゲームタイトルの重さによってもベストな設定は変化します。
まずは今回紹介した設定で試してみて、**「プレビュー配信」や「録画テスト」**を行い、カクつき・音ズレ・エンコード負荷のバランスを確認しましょう。
概要
実は音楽を作っています。
EDM(ダンスミュージック)というジャンルの曲なのですが、YouTubeやこのブログでも紹介しています。
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僕はいつか多くの日本人にEDMというジャンルの曲を認知してもらい、僕の曲が有名になる日を夢見て音楽を作っています。
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