
Wordで文字を入力したり削除したりしようとしたところ、「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」と表示されて困っていませんか?
文書自体は開けるため、「キーボードがおかしいのかな」「Wordが故障した?」と感じる方もいると思います。
この警告が表示される場合、最初に確認したいのがWord文書に設定されている編集の制限です。
Wordでは文書全体を読み取り専用にしたり、一部の場所だけ編集できるように設定したりできます。
そのため、編集を許可されていない場所へ文字を入力すると、「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」と表示されることがあります。
ただし、文書の編集制限以外にも、読み取り専用、保護ビュー、共有ファイルの権限、Officeのライセンス認証などが関係する場合があります。
この記事では、Wordで選択範囲がロックされて編集できない場合の原因と対処法を順番に解説します。
▶本記事の概要
- Wordで選択範囲がロックされる主な原因
- 編集できる範囲を確認する方法
- Wordの編集の制限を解除する方法
- 文書全体を編集できない場合に確認すること
- まとめ|選択範囲がロックされた時は編集制限を確認する
Wordで選択範囲がロックされる主な原因
- 文書に編集の制限が設定されている
- 一部の範囲だけ編集を許可されている
- 文書が読み取り専用になっている
- 保護ビューで開かれている
- 共有文書の編集権限がない
- Officeのライセンス認証に問題がある
文書に編集の制限が設定されている
「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」と表示される場合、まず確認したいのがWordの「編集の制限」です。
Microsoft公式でも、保護されたWord文書で編集を許可されていない場所を変更しようとした場合、この警告が表示されると案内されています。
Wordでは、文書全体を編集不可にするだけでなく、特定の段落や入力欄だけ編集できる状態にすることも可能です。
例えば、会社から配布された申請書や契約書、テンプレートなどでは、レイアウトを変更されないように編集制限が設定されている場合があります。
文書の一部分だけ入力できて、それ以外を編集すると警告が出る場合は、編集範囲が指定されている可能性が高いと考えられます。
文書が読み取り専用になっている
編集の制限とは別に、Word文書が読み取り専用として設定されている場合もあります。
読み取り専用では文書の内容を確認できますが、そのまま元のファイルへ変更を保存できないことがあります。
Word上部に「読み取り専用」などの表示がないか確認してみてください。
保護ビューで開かれている
メールからダウンロードしたWordファイルや、インターネットから取得した文書では、保護ビューで開くことがあります。
この場合はWord上部に警告が表示され、「編集を有効にする」というボタンが出ることがあります。
ただし、送信元が分からないファイルや安全性を確認できない文書では、内容を確認してから操作した方が安心ですね。
Officeのライセンス認証に問題がある
特定の文書だけではなく、新しく作成したWord文書を含めて何も編集できない場合は、Microsoft 365やOfficeのライセンス認証も確認してみましょう。
Microsoft公式では、Microsoft 365がライセンスなしの状態になると、編集機能が無効になると案内されています。
Wordのタイトルバーなどに「ライセンスのない製品」と表示されている場合は、文書側の編集制限とは原因が異なります。
編集できる範囲を確認する方法
- 「校閲」から「編集の制限」を開く
- 編集可能な領域を表示する
- 入力できる場所だけ変更する
「校閲」から「編集の制限」を確認する
文書の一部だけ編集できない場合は、まずWordの編集制限を確認します。
- 編集できないWord文書を開く
- 上部の「校閲」タブを選択する
- 「保護」を確認する
- 「編集の制限」を選択する
画面右側に「編集の制限」の作業ウィンドウが表示されます。
ここで文書にどのような制限が設定されているのか確認できます。
「変更不可(読み取り専用)」などが設定されている場合は、文書の編集が制限されています。
編集可能な場所を探す
文書全体がロックされているように見えても、一部の場所だけ編集を許可されていることがあります。
Microsoft公式では、「編集の制限」の作業ウィンドウから編集できる領域を検索できると案内しています。
「次の編集可能な領域を検索」や、編集可能な領域をすべて表示する項目があれば選択してみてください。
入力フォームとして作成されたWord文書では、氏名や住所など特定の欄だけ編集できるようになっている場合があります。
入力できる部分が見つかる場合は、Wordの故障ではなく文書側で意図的に編集範囲が指定されている可能性があります。
編集できる場所だけ変更する
会社や学校から渡されたWord文書では、レイアウトを維持するために編集制限が設定されていることがあります。
この場合、自分で制限を解除するのではなく、指定された入力欄だけ変更する方法が安全です。
どこへ入力すればよいか分からない場合は、文書を作成した人へ確認するとよいと思います。
Wordの編集の制限を解除する方法
- 自分で設定した文書なら「保護の停止」を確認する
- パスワードが設定されている場合は入力する
- 他人の文書では作成者へ編集権限を確認する
自分で編集制限を設定した文書の場合
自分で作成したWordファイルに誤って編集制限を設定してしまった場合は、「保護の停止」から解除できます。
- Word文書を開く
- 「校閲」を選択する
- 「編集の制限」を開く
- 右側の作業ウィンドウを確認する
- 「保護の停止」を選択する
パスワードを設定していなければ、そのまま編集できる状態に戻せる場合があります。
解除後に文字を入力し、「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」が表示されなくなったか確認してください。
パスワードを求められた場合
編集制限を解除するときにパスワード入力画面が表示される場合があります。
正しいパスワードが分かる場合は入力すると保護を解除できます。
一方、他人が作成したWord文書でパスワードが分からない場合は、文書の作成者や管理者へ確認する必要があります。
Microsoft公式でも、保護を解除するには設定されたパスワードが必要になる場合や、認証済みの所有者である必要があると案内しています。
編集できないからといって、保護設定を無理に回避する方法を探すのではなく、文書の用途を確認する方が安心ですね。
会社・学校の文書では作成者へ確認する
職場や学校から受け取ったファイルの場合は、文書の一部分だけ編集できるように設定されている可能性があります。
特に申請書や契約書、社内テンプレートなどでは、意図的に編集できる範囲が限定されていることがあります。
この場合は、次のような内容を作成者へ確認すると分かりやすいと思います。
- どの範囲へ入力できるのか
- 文書全体を編集する権限が必要なのか
- 編集可能なファイルを別途共有してもらえるか
- 保護を解除しても問題ない文書なのか
OneDriveやSharePointなどで共有された文書では、ファイル側の共有権限によって編集できないケースもあります。
文書全体を編集できない場合に確認すること
- 読み取り専用を解除できるか確認する
- 保護ビューなら編集を有効にする
- Wordの表示モードを確認する
- Officeのライセンス認証状態を確認する
読み取り専用になっていないか確認する
「編集の制限」に問題が見つからない場合は、読み取り専用設定も確認します。
Wordでは次の場所から設定を確認できます。
- 「ファイル」を開く
- 「情報」を選択する
- 「文書の保護」を確認する
- 「常に読み取り専用で開く」が有効になっていないか確認する
自分で作成した文書で、この設定が不要であれば解除してから開き直してみてください。
なお、読み取り専用設定と編集権限は別に管理される場合があるため、これを解除しても編集できないケースはあります。
保護ビューなら「編集を有効にする」を確認する
ダウンロードしたWordファイルなどでは、画面上部に保護ビューの警告が表示されることがあります。
ファイルの入手元を確認し、安全な文書だと判断できる場合は「編集を有効にする」を選択できます。
Microsoft公式でも、文書が保護ビューで開かれている場合は編集できないことがあると案内しています。
ただし、組織の管理者によって編集が禁止されているファイルでは、自分のPC側だけでは変更できない場合があります。
「表示」や「確認」モードになっていないか確認する
OneDriveなどで共有されたWord文書では、右上に「表示」「確認」「編集」といったモードが表示される場合があります。
「表示」になっている場合は、「編集」へ変更できるか確認してみてください。
「編集」を選択できない場合は、所有者から編集権限を与えられていない可能性があります。
その場合は作成者へ編集アクセスを依頼するとよいですね。
Officeのライセンス認証を確認する
どのWord文書でも入力できず、新規文書にも文字を入力できない場合は、Office側の状態を確認します。
Wordを開き、「ファイル」→「アカウント」から製品情報を確認してみてください。
「ライセンスのない製品」などと表示されている場合は、Microsoft 365またはOfficeのライセンス認証に問題が発生している可能性があります。
Microsoft公式では、ライセンスなしの状態になるとOfficeの編集機能が無効になると案内しています。
購入時に利用したMicrosoftアカウントでサインインしているか、Microsoft 365の契約期限が切れていないか確認すると分かりやすいと思います。
WordやExcelで文字入力自体はできるものの、翻訳機能だけで「結果が見つかりません」と表示される場合は今回とは別の症状です。
その場合は、Word・Excelで翻訳できない|「結果が見つかりません」の確認方法も参考にしてください。
キーボードが原因とは限らない
文字を入力できないと、キーボードの故障を疑う方もいると思います。
しかし、「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」という警告がWord上に表示されている場合は、まずWord文書の編集権限を確認した方が原因を判断しやすいですね。
メモ帳やブラウザの検索欄など、Word以外では普通に文字を入力できるのであれば、キーボードそのものが原因である可能性は低くなります。
そのため、今回はキーボードを買い替える前に編集制限やOfficeの状態を確認してみてください。
まとめ|選択範囲がロックされた時は編集制限を確認する
Wordで「選択範囲がロックされているため、この変更はできません」と表示された場合は、最初に「編集の制限」を確認してみましょう。
文書の一部分だけ変更できないのであれば、作成者によって編集可能な範囲が指定されている可能性があります。
自分で保護を設定した文書なら「校閲」→「編集の制限」→「保護の停止」から解除できますが、パスワードが設定されている場合は正しいパスワードが必要です。
一方、どの文書も編集できない場合は、読み取り専用や保護ビュー、Officeのライセンス認証まで確認してみると原因を切り分けやすいと思います。
▶本記事の振り返り
- 選択範囲がロックされる場合は最初に「編集の制限」を確認する
- Wordでは一部の範囲だけ編集可能に設定できる
- 自分の文書なら「保護の停止」から解除できる場合がある
- パスワード付きの保護は正しいパスワードや所有者権限が必要になる
- 文書全体を編集できない場合は読み取り専用や保護ビューも確認する
- すべてのWord文書を編集できない場合はOfficeのライセンス認証も確認する
「選択範囲がロック」と表示されるとWord自体の不具合に見えますが、文書を保護するために設定された正常な機能である場合もあります。
まずは編集できる範囲が用意されていないか確認し、必要であれば文書の作成者へ編集権限について確認してみてくださいね。


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