「伴奏に合わせて歌ったのに、録音を聞くと声が遅れている」と困っていませんか?演奏のタイミングだけが原因とは限りません。録音された波形の位置ずれと、録音中に聞こえる自分の声の遅れを分けると確認しやすいですね。Audacity 3系で重ね録りしている場合は、この順に確認してみてください。
対象はWindows 11を中心とするPC版です。画面名はアプリの版や表示言語によって異なる場合もあるため、近い項目を確認してくださいね。
▶本記事の概要
- Audacityの録音がずれる場面を切り分ける
- 短いテスト録音で遅延補正を調整する
- 補正後もずれる時は接続と聞き方を見直す
- まとめ
- 録音後もずれるか短いテストで比べる
- 入力エラーや片耳の症状と区別する
Audacityの録音がずれる場面を切り分ける
録音後もずれるか短いテストで比べる
既存の伴奏に声を重ねて録音し、停止後に二つのトラックを再生します。録音中だけ遅く聞こえ、停止後は合っているなら、モニター経路の遅延が候補ですね。
録音開始時から最後までほぼ同じ幅だけずれるなら、録音位置の補正を調べます。曲の後半ほどずれが大きくなる場合は、一定時間を移動するだけでは合わせきれません。
- 最初から一定のずれ:録音位置の補正を確認
- 録音中だけ遅れて聞こえる:モニター経路を確認
- 後半ほどずれる:別機器やファイルの速度も比較
入力エラーや片耳の症状と区別する
録音ボタンを押しても始まらない場合は、遅延補正の対象ではありません。まずは録音デバイスを認識できているか調べたいですね。
Audacityのエラー9999への対処法はこちらから確認できますね。
左右の片方だけ音が出る時も、時間のずれとは別の確認になります。
Audacityの片耳録音をモノラルで直す方法はこちらから確認できますね。
- 現在の補正値と録音環境を控える
- クリック音を録って時間差を測る
短いテスト録音で遅延補正を調整する
現在の補正値と録音環境を控える
作業中のプロジェクトを保存し、別のテスト用プロジェクトを開きます。機器名、ホスト、サンプルレート、音声設定の遅延補正値を控えておくと元に戻しやすいですね。
Audacity 3系では音声設定や環境設定にLatency compensation/Latency correctionの項目があります。ほかの人の補正値を、そのまま正解として入力しないでください。
クリック音を録って時間差を測る
- テスト用の短いクリック音トラックを用意
- 補正値をいったん0にして、重ね録りを有効化
- 小音量のスピーカー音をマイクで別トラックに録音
- 停止後に波形を拡大し、元のクリックと録音の山の時間差を確認
- 遅れて録音された分を負の補正値として入力し、もう一度録音
例えば補正0で毎回0.08秒遅れるなら、測定結果は80ミリ秒になります。負の値で前へ寄せる考え方ですが、反映後の新しい録音で合うかを確かめたいですね。
テスト中は入力音をソフトウェアでスピーカーへ返す機能をオフにします。ハウリングを避けるため、音量を上げすぎないでください。
- 補正は過去の録音を自動修復する機能ではない
- モニターの遅延は機器側でも確認する
補正後もずれる時は接続と聞き方を見直す
補正は過去の録音を自動修復する機能ではない
設定変更後は、新しく録ったトラックを使って確認します。すでに録音した音声は複製を作り、クリップの位置を調整して原本と比較する方法が考えられますね。
USB機器、ホスト、サンプルレートを変えた時には、同じ値を使い続けず再測定します。途中で音切れがある音源も、一律の位置移動だけでは直せません。
モニターの遅延は機器側でも確認する
録音中の声が遅れる場合は、有線ヘッドホンで比較します。機器にダイレクトモニターがあるなら、説明書に沿って利用できるかを確認したいですね。
遅延補正は録音位置を合わせる設定なので、耳に返る声の遅れを消す機能とは異なります。マイクそのものが見つからない時はWindows側から確認してください。
PCでマイクが検出されない時の確認方法はこちらから確認できますね。
まとめ
Audacityの録音がずれる時は、録音後の位置ずれとモニターの遅れを分けて確認します。短いクリック音で測り、補正後に録り直して比べると、調整の方向が分かりやすいですね。
▶本記事の振り返り
- 録音後と録音中のずれを分ける
- 現在の値を控えてから測定
- 補正後は新しい録音で比較
- 機器を変えたら再測定
参考資料・情報確認日:2026年10月22日

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