
Firefoxを起動しようとしたところ、「あなたのFirefoxプロファイルを読み込めませんでした。プロファイルが存在しないかアクセスできません」と表示されて、ブラウザが開かなくなっていませんか?
昨日まで普通に使えていたのに突然起動できなくなると、「Firefoxを再インストールすれば直るの?」「ブックマークやパスワードは消えてしまった?」と不安になりますよね。
このエラーは、Firefoxが普段使用しているプロファイルフォルダーを見つけられない、または正常にアクセスできない時に表示されます。
プロファイルには、ブックマークや保存したパスワード、Firefoxの各種設定などが保存されています。
そのため、最初からフォルダーを削除したり新しいプロファイルへ切り替えたりするより、元のプロファイルデータがPC内に残っているか確認することが重要です。
この記事では、Firefoxの「プロファイルを読み込めませんでした」というエラーについて、元データが残っている場合と見つからない場合に分けて対処方法を解説します。
▶本記事の概要
- Firefoxでプロファイルを読み込めない主な原因
- 元のプロファイルフォルダーが残っている場合の対処法
- プロファイルが見つからない場合の対処法
- profiles.iniを変更する時の注意点
- まとめ
Firefoxでプロファイルを読み込めない主な原因
Mozilla公式では、このエラーについて、Firefoxがプロファイルフォルダーを見つけられないか、アクセスできない状態と説明しています。
主に次のような状況を確認します。
- プロファイルフォルダーを別の場所へ移動した
- プロファイルフォルダーの名前を変更した
- プロファイルフォルダーを削除した
- Firefoxが以前の保存場所を参照している
- プロファイルの管理情報と実際の保存場所が一致していない
- Firefoxが対象フォルダーへアクセスできない
Firefoxのプロファイルとは
Firefoxでは、ブラウザ本体のプログラムとは別に「プロファイル」というデータを保存しています。
プロファイルには代表的に次のような情報が含まれています。
- ブックマーク
- 保存したパスワード
- ユーザー設定
- 履歴などのブラウザデータ
- Firefoxのカスタマイズ情報
つまり、Firefox本体をインストールしているフォルダーと、普段使っているデータの保存場所は別です。
この仕組みから、Firefoxをアンインストールして再インストールしても、プロファイル側の問題がそのまま残る場合があります。
「Firefoxを入れ直せば必ず直る」というエラーではないと考えると分かりやすいですね。
プロファイルを移動するとFirefoxが見つけられなくなる場合がある
プロファイルフォルダーを手動で別の場所へ移動すると、Firefoxが記録している保存先と実際の場所が一致しなくなる場合があります。
例えば、PC内のファイルを整理している時にFirefox関連フォルダーを別ドライブへ移したケースなどです。
Mozilla公式では、移動した場所が分かっている場合、元の場所へ戻すかProfile Managerから移動後のフォルダーを指定する方法を案内しています。
フォルダー名を変えただけでも原因になることがある
フォルダーを削除していなくても、名前を変更したことでFirefoxから見つけられなくなる場合があります。
最近Firefox関連のフォルダー名を変更した覚えがあるなら、元の名前へ戻せるか確認してみてください。
名前変更前の状態が分からない場合は、後ほど紹介するProfile Managerから既存フォルダーを指定する方法があります。
プロファイルを削除している場合
プロファイルフォルダー自体を削除しており、バックアップやごみ箱などからも戻せない場合は、以前のFirefoxデータをそのまま読み込むことはできません。
Mozilla公式でも、削除または紛失したプロファイルを復元できない場合は、新しいFirefoxプロファイルを作成する方法を案内しています。
新しく作ったプロファイルには、失ったプロファイルの設定やユーザーデータは自動では入りません。
そのため、削除したと決めつける前にPC内へフォルダーが残っていないか確認してみましょう。
元のプロファイルフォルダーが残っている場合の対処法
元のFirefoxプロファイルが残っているなら、いきなり新規プロファイルを作成する前に再認識できるか確認します。
- プロファイルの保存場所を確認する
- 移動したフォルダーを元へ戻す
- 変更したフォルダー名を元へ戻す
- Profile Managerから既存フォルダーを指定する
Firefoxのプロファイル保存場所を確認する
Mozilla公式で案内されている代表的なプロファイル保存場所は次のとおりです。
Windows
%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles
macOS
~/Library/Application Support/Firefox/Profiles
Linux
~/.mozilla/firefox
Windowsの場合は、WindowsキーとRキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、次の文字列を入力すると確認しやすいです。
%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profiles
フォルダー内に「xxxxxxxx.default-release」のような名前のフォルダーが残っている場合は、以前のプロファイルデータが残っている可能性があります。
見つけたプロファイルフォルダーは、この段階では削除しないでください。
最近移動した場合は元の場所へ戻す
プロファイルフォルダーを別ドライブや別フォルダーへ手動で移動した覚えがある場合は、元の場所へ戻してFirefoxを起動します。
Mozilla公式でも、プロファイルを移動したケースでは元の場所へ戻す方法が案内されています。
元の位置へ戻したあとFirefoxが正常に起動すれば、保存先の不一致が原因だった可能性を考えやすいですね。
名前変更した場合は元の名前へ戻す
プロファイルフォルダーの名前だけ変更している場合も、元へ戻して確認します。
例えば整理目的で「default-release」を含むフォルダー名を分かりやすい名称へ変更した場合などです。
名前を元に戻したあと、Firefoxを起動してエラーが消えるか確認してください。
Profile Managerから既存のプロファイルを指定する
元のフォルダーは残っているものの、以前の場所やフォルダー名が分からない場合はFirefoxのProfile Managerを利用できます。
Windowsでは、Firefoxを完全に終了した状態で次の手順を行います。
- WindowsキーとRキーを押す
- 「ファイル名を指定して実行」を開く
- firefox.exe -P と入力する
- OKをクリックする
- Profile Managerを開く
- 新しいプロファイルの作成を選択する
- フォルダーを選択する項目を開く
- 残っている元のプロファイルフォルダーを指定する
Mozilla公式でも、移動・名前変更したプロファイルが残っている場合は、新しいプロファイル作成画面の「フォルダーを選択」から既存プロファイルを指定する方法を案内しています。
ここで完全に新しい空フォルダーを指定するのではなく、以前使用していたFirefoxプロファイルの場所を選択することがポイントです。
操作前にプロファイルフォルダーをコピーしておく
ブックマークや保存済みパスワードなど大切な情報が残っている可能性があるため、フォルダーを見つけたら作業前にコピーしておくと安心です。
例えばデスクトップなど別の場所へフォルダー全体をコピーしてから、Profile Managerの設定を変更します。
元データへ直接さまざまな変更を加えずに済むため、操作を間違えた場合にも戻しやすくなりますね。
プロファイルが見つからない場合の対処法
Profilesフォルダーを確認しても以前のプロファイルが見つからず、移動した場所も分からない場合は、新しいプロファイルの作成を検討します。
- ごみ箱やバックアップを確認する
- Profile Managerから新規プロファイルを作る
- Profile Managerを開けない場合はprofiles.iniを確認する
- 新規プロファイルには以前のデータが含まれない点を確認する
先にごみ箱やバックアップを確認する
プロファイルを誤って削除した可能性があるなら、最初にOSのごみ箱を確認します。
別ドライブやバックアップソフトへ保存した覚えがある場合も探してみてください。
Firefox Syncを利用していた場合は、同期していた種類によって、新しいプロファイルへログインしたあと一部データを再同期できる可能性があります。
ただし、Syncを「PC内のプロファイルを丸ごとバックアップする機能」と考えない方が分かりやすいです。
Profile Managerで新しいプロファイルを作る
元のプロファイルを復元できない場合は、Profile Managerから新しいプロファイルを作成します。
Windowsなら次の流れです。
- Firefoxを完全に終了する
- WindowsキーとRキーを押す
- firefox.exe -P と入力する
- Profile Managerを開く
- 「新しいプロファイルを作成」を選択する
- 画面に沿って作成する
- 新しいプロファイルでFirefoxを起動する
新しいプロファイルが正常に作成できれば、Firefox自体を再び起動できる可能性があります。
ただし、以前のプロファイルフォルダーが本当に失われている場合、ブックマークや設定などは以前と同じ状態にはなりません。
Profile Managerが開かない場合
「firefox.exe -P」を入力してもProfile Managerが表示されない場合は、Firefoxのプロセスがバックグラウンドに残っている可能性があります。
Mozilla公式でも、Profile Managerが開かない場合はFirefoxの全プロセスを終了するか、PCを再起動してから再度試す方法を案内しています。
タスクマネージャーからFirefoxが残っていないか確認しても良いでしょう。
なお、「Firefoxは起動するもののWebサイトを開くとPR_END_OF_FILE_ERRORになる」という場合は今回とは別症状です。詳しくはFirefoxのPR_END_OF_FILE_ERRORが出る原因と対処法で紹介しています。
profiles.iniを変更する時の注意点
Profile Managerを利用できない場合、Mozilla公式では「profiles.ini」を削除または名前変更して、新しい既定プロファイルを作らせる方法も紹介しています。
ただし、ファイルを直接扱うため、元のプロファイルを確認してから進める方が安心です。
- Profilesフォルダー自体を間違えて削除しない
- profiles.iniだけを対象にする
- 削除より名前変更の方が戻しやすい
- 元のプロファイルフォルダーを先にコピーする
- 新規プロファイルでは以前のデータが自動復元されない
Windowsでprofiles.iniを確認する
Windowsの場合は次の場所にあります。
%APPDATA%\Mozilla\Firefox\
確認方法は次のとおりです。
- WindowsキーとRキーを押す
- %APPDATA%\Mozilla\Firefox と入力する
- Firefoxフォルダーを開く
- profiles.iniを確認する
- 必要に応じてprofiles.iniOLDなどへ名前変更する
- Firefoxを起動する
Mozilla公式ではprofiles.iniを削除する方法も案内していますが、元へ戻せるように「profiles.iniOLD」などへ名前変更する方法も紹介されています。
Firefoxを再び起動すると、新しいプロファイルが作成されます。
Profilesフォルダーを間違えて削除しない
ここは特に注意したいポイントです。
「profiles.ini」と「Profilesフォルダー」は別物です。
profiles.iniはFirefoxがどのプロファイルを使用するか管理する設定ファイルです。
一方、Profilesフォルダーには実際のユーザーデータが入っています。
Mozilla公式も、profiles.iniを操作する際にProfilesフォルダーを削除しないよう注意しています。
名前が似ているため、エクスプローラー上で操作する時は対象をよく確認してください。
macOS・Linuxの場合
profiles.iniはWindows以外にもあります。
macOS
~/Library/Application Support/Firefox/
Linux
~/.mozilla/firefox/
Mozilla公式では、これらの場所にあるprofiles.iniを削除または名前変更し、Firefoxの次回起動時に新しいプロファイルを作成させる方法が案内されています。
ただし、元のプロファイルフォルダーが残っているなら、先に既存データを再利用できないか確認した方が良いと思います。
Firefoxの再インストールだけで直らない場合がある理由
「Firefoxが起動しないなら、一度アンインストールして入れ直そう」と考える方も多いと思います。
しかし、Firefoxのプロファイルはプログラムファイルとは別の場所へ保存されています。
そのため、Firefox本体だけを再インストールしても、Firefoxが参照しているプロファイル情報に問題が残っていれば、同じエラーになる場合があります。
今回のエラーではFirefox本体より、プロファイルの保存場所と管理情報を先に確認すると原因を絞りやすいですね。
反対にFirefoxは正常に起動しているものの、YouTubeなどの動画だけ音が出ない場合はプロファイルエラーとは別問題です。音声だけがおかしい場合はFirefoxだけ音が出ない原因と対処法も参考になります。
まとめ
Firefoxで「プロファイルを読み込めませんでした。プロファイルが存在しないかアクセスできません」と表示された場合は、Firefoxが普段使用していたプロファイルフォルダーを認識できていない可能性があります。
最初に、%APPDATA%\Mozilla\Firefox\Profilesなどの保存場所を確認して、元のプロファイルフォルダーが残っているか探してみてください。
フォルダーを移動・名前変更していた場合は、元へ戻すことで改善する可能性があります。
元データが残っているもののFirefoxから認識されない場合は、Profile Managerから既存のプロファイルフォルダーを指定できます。
一方、本当にプロファイルを削除しており復元できない場合は、新しいプロファイルを作成する形になります。
Profile Managerも利用できない場合はprofiles.iniの名前変更が候補になりますが、Profilesフォルダーそのものを間違えて削除しないよう注意してください。
▶本記事の振り返り
- Firefoxのプロファイルにはブックマークやパスワード、設定などが保存される
- プロファイルの移動・名前変更でFirefoxから見つからなくなる場合がある
- 元フォルダーが残っている場合は元へ戻すかProfile Managerから指定する
- 元データがない場合は新しいプロファイルを作成する
- profiles.iniとProfilesフォルダーを間違えないよう注意する
- Firefoxの再インストールだけでは解決しない場合がある
このエラーでは、最初から新しいプロファイルを作るより、「元のプロファイルが残っているか確認→移動・名前変更を確認→Profile Manager→最後にprofiles.ini」という順番で進めると、大切なFirefoxデータを残したまま復旧できる可能性を確認しやすいと思います。


コメント