
「VALORANTを起動したらVAN9003と表示されてプレイできない」
「Secure Bootを有効にしてくださいと出るけれど、どこを確認すればいいの?」
「BIOSを触る必要があるみたいだけど、設定を変えてPCが起動しなくならないか不安」
VALORANTをプレイしようとした時に突然VAN9003が表示されると、ゲーム側の不具合なのかPC側の問題なのか判断しにくいですよね。
Riot Games公式では、VAN9003はSecure Boot(セキュアブート)が有効になっていない場合に表示されるエラーとして案内されています。
そのため、VALORANTやVanguardを何度も再インストールする前に、Windowsから現在のSecure Boot状態を確認すると原因を切り分けやすくなります。
ただし、BIOS・UEFI画面の構成や項目名はPCメーカーやマザーボードによって異なります。
特に「Legacy」から「UEFI」への変更は、現在のディスク構成を確認せず行うとWindowsが起動しなくなる可能性があります。
この記事では、最初からBIOS設定を変更するのではなく、現在の状態を確認してから必要な対処へ進めるように解説します。
▶本記事の概要
- VAN9003とは何か
- セキュアブートの状態を確認する方法
- Secure Bootが無効だった場合の対処法
- Secure Bootが有効なのにVAN9003が出る場合
- まとめ|VAN9003はSecure Bootの状態から確認
BIOSやUEFIを初めて操作する人でも、まずWindows上だけで確認できる内容から進めていきましょう。
VAN9003とは何か
- VAN9003はVanguardのSecure Boot関連エラー
- VAN9001とは確認する項目が異なる
- ゲームファイルの破損とは限らない
VAN9003はVanguardのSecure Boot関連エラー
VAN9003は、VALORANTで使用されているアンチチートシステム「Riot Vanguard」がPCのセキュリティ状態を確認した際に発生するエラーコードです。
Riot Gamesは2026年5月11日更新のサポートページで、VAN9003はSecure Bootが有効になっていないことを示すと案内しています。
Secure Bootは、PC起動時に信頼されていないソフトウェアなどが読み込まれることを防ぐためのセキュリティ機能です。
Windowsよりも前に動作するUEFI・BIOS側で管理されているため、VALORANTのゲーム内設定だけでは変更できません。
そのため、「VALORANTを再インストールしたら必ず直る」という種類のエラーではない点を最初に覚えておくと分かりやすいですね。
Riot Games公式のVAN9003に関する案内は、VAN9003の公式サポートはこちらから確認できます。
VAN9001とは確認する項目が異なる
VanguardにはVAN9003以外にも似た番号のエラーがあります。
特に間違えやすいのが「VAN9001」です。
- VAN9003:Secure Bootに関するエラー
- VAN9001:TPM 2.0に関するエラー
Riot公式でも、VAN9001はTPM 2.0が有効として検出されていない場合のエラーとして別に案内されています。
検索するとTPM 2.0とSecure Bootを同時に設定している解説も見つかりますが、VAN9003だけが表示されている場合は、まずSecure Bootの状態から確認すると状況を整理しやすいと思います。
ゲームファイルの破損とは限らない
VALORANTが起動できないと、ゲームデータやVanguardが壊れたのではないかと考えるかもしれません。
しかしVAN9003というコードが明確に表示されている場合、最初に確認したいのはWindows・UEFI側のSecure Boot設定です。
ゲームの再インストールは時間もかかるため、先にPCの状態を確認した方が原因を切り分けやすくなります。
なお、VALORANT自体は起動できていて、アルティメットの音声だけがおかしい場合は今回とは別の問題です。
VALORANTでウルトのボイスが消えない原因と修正情報でも別症状について解説しています。
セキュアブートの状態を確認する方法
- msinfo32から現在の状態を確認する
- BIOSモードがUEFIか確認する
- セキュアブートの状態を確認する
msinfo32から現在の状態を確認する
VAN9003が表示されたら、いきなりBIOS画面を開くのではなくWindowsの「システム情報」から確認してみてください。
Riot公式でも最初の確認方法としてmsinfo32を利用する手順が案内されています。
- 「Windowsキー+R」を押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開く
- msinfo32と入力する
- Enterキーを押す
- 「システム情報」が表示される
システム情報が開いたら、次の2項目を確認します。
- BIOSモード
- セキュア ブートの状態
この2項目の組み合わせによって、次に確認する内容が変わります。
BIOSモードがUEFIか確認する
Riot公式では、正常な状態の目安としてBIOSモードが「UEFI」になっていることを案内しています。
確認結果が「UEFI」であれば、次にSecure Bootの状態を見てください。
一方、BIOSモードに「レガシ」「Legacy」などと表示されている場合は注意が必要になります。
Legacyの状態からBIOS画面だけを開き、何も確認せずUEFIへ変更するのは避けてください。
Riot公式では、Legacy環境でシステムドライブがMBR形式のままUEFIへ切り替えると、Windowsが起動しなくなる可能性があると警告しています。
Legacyと表示された場合は、ディスクがGPTなのかMBRなのか確認し、Riot・Microsoft・PCメーカーの公式手順を確認しながら進める形になります。
セキュアブートの状態を確認する
「セキュア ブートの状態」には、環境によって「有効」「無効」「サポートされていません」などの状態が表示されます。
Riot公式が正常な状態として案内している組み合わせは次の内容です。
- BIOSモード:UEFI
- セキュア ブートの状態:有効
英語表示の場合は「BIOS Mode:UEFI」「Secure Boot State:On」となります。
UEFI+Secure Boot有効であれば、通常はSecure Boot自体が動作している状態です。
この状態にもかかわらずVAN9003が続く場合は、後ほど紹介する「Secure Bootが有効なのにVAN9003が出る場合」を確認してください。
反対に、UEFIではあるもののSecure Bootが無効の場合は、UEFI・BIOS側でSecure Bootを有効にする確認へ進みます。
Secure Bootが無効だった場合の対処法
- UEFIでSecure Bootを有効にする
- Legacyの場合はそのまま設定変更しない
- メーカーごとの公式手順を確認する
- BitLockerを利用している場合は回復キーを確認する
UEFIでSecure Bootを有効にする
msinfo32で「BIOSモード:UEFI」「セキュア ブートの状態:無効」と確認できた場合は、UEFI設定を確認します。
Windows 11では、設定画面からUEFIへ移動できます。
- Windowsの「設定」を開く
- 「システム」を選択する
- 「回復」を開く
- 「PCの起動をカスタマイズする」から再起動する
- 「トラブルシューティング」を選択する
- 「詳細オプション」を開く
- 「UEFIファームウェアの設定」を選択する
- 再起動する
Windows 10では「設定」→「更新とセキュリティ」→「回復」→「PCの起動をカスタマイズする」から進める環境があります。
UEFI画面へ移動できたらSecure Bootを探しますが、ここから先の項目名や配置はメーカーによって異なります。
「Boot」「Security」「Secure Boot」などの項目内に設定されていることがあります。
現在の設定がUEFIであり、メーカーの手順でも問題がないことを確認できた場合は、Secure Bootを「Enabled」に変更して保存します。
再起動後は再びmsinfo32を開き、「セキュア ブートの状態」が有効になったか確認してください。
Legacyの場合はそのまま設定変更しない
msinfo32のBIOSモードがLegacyだった場合は、Secure Bootだけを有効にできない環境があります。
Secure Bootを利用するにはUEFIが必要となるため、LegacyからUEFIへの移行が関係してくるためです。
Riot公式では、Legacy環境でUEFIへ切り替える前にシステムドライブのパーティション形式を確認するよう案内しています。
- GPT:UEFIで利用できる形式
- MBR:変換が必要になる場合がある形式
MBRからGPTへの変換方法も用意されていますが、システムドライブに関わる操作になります。
PCのデータが重要な場合はバックアップを取り、Riot・Microsoft・PCメーカーの公式手順を確認してから進めると安心です。
特に「VALORANTを起動したいから」という理由だけで、BIOSモードを適当に切り替えるのはおすすめできません。
メーカーごとの公式手順を確認する
Secure Bootの設定方法は、PCやマザーボードによってかなり違います。
Riot公式のSecure Bootガイドでは、次のメーカーなどの案内先が掲載されています。
- Dell
- HP
- Lenovo
- MSI
- ASRock
- ASUS
- Gigabyte
自作PCの場合はPC本体のメーカーではなく、使用しているマザーボードメーカーを確認すると探しやすいと思います。
Riot公式のメーカー別案内については、Secure Bootの公式ガイドはこちらから確認できます。
Microsoftも、UEFI・BIOSの設定方法が分からない場合はPCメーカーのサポート情報を確認するよう案内しています。
BitLockerを利用している場合は回復キーを確認する
Secure Boot周辺の設定を変更する場合は、BitLockerにも注意が必要です。
特にSecure Bootキーを初期状態へ戻す操作などでは、次回起動時にBitLockerの回復キーを求められる可能性があります。
BitLockerが有効なPCでは、設定変更前に回復キーを確認できる状態にしておくと安心です。
普段BitLockerを意識していない人でも、PCによってはデバイス暗号化が利用されている場合があります。
Secure Bootを有効化するだけで必ず回復キーが必要になるという意味ではありませんが、BIOS設定を大きく変更する場合は事前確認が役立ちます。
Secure Bootが有効なのにVAN9003が出る場合
- msinfo32で本当に有効になっているか再確認する
- PCを完全に再起動してVALORANTを確認する
- BIOS・UEFIの更新情報を確認する
- Secure Bootキーに問題がないかメーカー情報を確認する
- 別のVanguardエラーが表示されていないか確認する
msinfo32で本当に有効になっているか再確認する
BIOS画面でSecure BootをEnabledに変更しても、Windows側で有効として認識されていないケースがあります。
設定後は必ずWindowsへ戻り、もう一度msinfo32を開いてください。
- BIOSモード:UEFI
- セキュア ブートの状態:有効
この2点になっているか確認します。
BIOS内の表示だけで判断せず、Windows側から確認することがポイントですね。
PCを完全に再起動してVALORANTを確認する
Secure Bootの設定を変更した直後は、Windowsへ戻ったあと一度PCを再起動してからVALORANTを起動してみてください。
Riot ClientやVanguardが以前の状態で動いている場合、設定変更直後では正常に認識されない可能性があります。
再起動後にRiot Clientを開き、VAN9003が再び表示されるか確認します。
BIOS・UEFIの更新情報を確認する
Riot公式では、Secure Bootが有効なのにエラーが続く場合、BIOSファームウェアが古い可能性も案内しています。
msinfo32では「ベースボードの製造元」「ベースボード製品」などからマザーボード情報を確認できます。
メーカー製PCであれば、PCの型番からメーカー公式サポートページを確認してください。
BIOSアップデート中に電源が切れるとPCが正常に起動できなくなる可能性があるため、メーカー公式の手順を確認して進めることが重要です。
ノートPCの場合はACアダプターを接続するなど、メーカーが指定している条件も確認するとよいでしょう。
Secure Bootキーに問題がないかメーカー情報を確認する
Secure BootがEnabledになっているのに正常に動作しない場合は、Secure Bootキーが関係している可能性もRiot公式で案内されています。
BIOSによっては次のような名前の項目があります。
- Restore Factory Keys
- Install Default Secure Boot Keys
- Key Management
ただし、この操作は全PC共通の対処ではありません。
BitLockerにも影響する可能性があるため、VAN9003が出たという理由だけでSecure Bootキーを初期化しない方が分かりやすいです。
まずPC・マザーボードメーカーの公式資料を確認し、自分の機種で案内されている場合に検討してください。
別のVanguardエラーが表示されていないか確認する
Secure Bootを有効にした後、VAN9003ではなく別のVanguardエラーへ変化する場合があります。
Riot Vanguardは現在、PC環境によってSecure Boot以外にもTPM 2.0、Memory Integrity、IOMMUなどのセキュリティ機能を確認する場合があります。
そのため、表示されるエラーコードが変わった場合は、以前のVAN9003対策を続けるのではなく、新しく表示されたコードを基準に確認してください。
エラーコードが分からない場合や、VALORANT以外のPCトラブルも同時に発生している場合は、PCトラブル診断ツールはこちらから症状を整理できます。
VAN9003だけが残っている場合は、Riot公式サポートへ問い合わせる方法もあります。
まとめ|VAN9003はSecure Bootの状態から確認
VALORANTでVAN9003が表示される場合は、Riot VanguardがSecure Bootを有効な状態として確認できていないことが主な原因です。
まず`msinfo32`を開き、「BIOSモード」と「セキュア ブートの状態」を確認してみてください。
BIOSモードがUEFIでSecure Bootが無効なら、メーカー公式の手順を確認しながらSecure Bootを有効にする流れになります。
一方、Legacyと表示されている場合は、ディスク形式やWindowsの起動方式が関係するため、そのままUEFIへ切り替えないことが大切です。
Secure Bootがすでに有効なのにVAN9003が続く場合は、BIOS更新やSecure Bootキーなど別の要因も考えられます。
▶本記事の振り返り
- VAN9003はSecure Bootに関係するVanguardエラー
- 最初にmsinfo32でBIOSモードとSecure Boot状態を確認する
- UEFI+Secure Boot有効がRiot公式で案内されている状態
- Legacy環境では確認せずUEFIへ変更しない
- BIOS設定方法はPC・マザーボードメーカーごとに異なる
- BitLocker利用中は回復キーも事前に確認する
- Secure Bootが有効でもエラーが続く場合はBIOS更新などを確認する
VAN9003は一見すると難しいエラーですが、最初から複雑なBIOS操作を行う必要があるとは限りません。
まずWindows上で現在の状態を確認し、自分のPCが「UEFIなのかLegacyなのか」「Secure Bootが有効なのか」を把握するところから進めると原因を整理しやすいと思います。
設定変更が必要になった場合は、Riot公式と使用しているPC・マザーボードメーカーの案内を確認しながら進めてみてください。


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